商品部で、デザイナーが作成した平面のデザインを機械で立体の形にするプログラミング、技術屋を担当。仕事、会社への想いをインタビューしました。
商品部で、デザイナーが作成した平面のデザインを機械で立体の形にするプログラミング、技術屋を担当。仕事、会社への想いをインタビューしました。
ーーデザイナーさんが作ったデザインは、平面なんですよね。
中塚:そうです。「こういうものを作りたい」というデザイナーが思い描いたものが紙に書かれています。それを機械を通して立体の商品にしていくためには、機械にデータを入れてプログラムミングすることが必要です。まさにその部分の仕事を担当しています。
ーーデザインによってはデータとして入力するのが難しいものもあるのではないでしょうか。
中塚:平面の商品にただ絵を載せていくのであれば簡単に作ることができますが、立体的なものは複雑になればなるほど難しいですね。これまで経験したことがないデザインにしていく時には会社の同僚に意見を聞きながら、どうやって形にしていくかを考えますが、「これはさすがに難しいな」というデザインの時には機械メーカーさんに相談したり、担当者の方に見に来てもらったりして相談しながらやっています。
ーー仕事柄、ずっと機械と向かい合っている感じでしょうか。
中塚:だいたい機械の前にいますね。量を作らなければいけないものもありますし、調子が悪い機械が出てきたら調整をしたり、糸が切れたら糸をつないだり。常に機械と向き合いながら、一つ一つの製品を形にしていっています。
ーー仕事のやり甲斐を感じるのはどんな時でしょうか。
中塚:元々、ものづくりの世界に入ったのも、自分が作ったものを誰かが選んでくれたり、身につけてくれることに喜びを感じていたからです。特に手袋は1年中ずっとつけているわけではなく、使う季節も頻度も限られています。だからこそ、子どもたちが久しぶりに手袋をつけた時に「かわいい」「キレイ」とか「かっこいい」と思わず声が出て表情も輝く、そんなものを作りたいと思っています。
ーーこれからやってみたいことや取り組んでみたいことを教えてください。
中塚:私はアイデアを出すのはどちらかというとちょっと苦手な方です。「新しいものを作りたい」という誰かのアイデアを受けて形にしていく仕事なので、どんなアイデアが出てきてもそれを具現化し、新たな製品を作っていけるように、日々技術を高めていきたいと思っています。そのためにも、機械メーカーさんから新しい技術や情報が入ってきたら積極的にそれを試したりしながら、新しいことにも取り組んでいきたいと思います。
ーーイチーナは、新しいことに積極的に取り組んだり、チャレンジしようとする時に背中を押してくれるそうですね。
中塚:イチーナが新しいものを作り出していけているのは、どんどんチャレンジをさせてくれるからこそです。作ったことのない新たなものにチャレンジしていくことにはもちろん大変さもありますが、同時にすごく楽しいものです。その喜びを味わわせてくれる会社はとても大事だな、と感じています。私の子どもたちは中学生になりました。小さい時から試作品を試してもらったりしてきましたが、パッと見た瞬間に「可愛い」「カッコイイ」と言ってもらえると嬉しいですし、自分が作ったものを喜んで身につけてくれている姿はやっぱりとても可愛いものです。これからも見た目だけではなく、身につけた時につけ心地の良さも感じてもらえるものを作りたいと思っています。
Interviewer・Writer 平地紘子